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おせち料理の「黒豆」の意味と煮方・作り方をおせち担当者が解説します

   

おせち料理に黒豆が入っている意味や由来をご存知ですか?

おせちの黒豆は、その色や形から「健康祈願」「厄除け」「長寿祈願」の意味が込められています!

この記事では、おせちの黒豆について詳しく解説!プロ直伝の黒豆の煮方・作り方、簡単な黒豆の戻し方からオススメの料理方法も教えちゃいます。おせち料理の黒豆ファンの方必見です!!

おせち料理の「黒豆」の意味と煮方をおせち担当者が解説します

「黒豆」とは

黒豆皿盛り

黒豆は大豆の仲間のうちの一つで、一般的にみる大豆と見た目が違って黒いのは、皮にアントシアニン系の色素を含むため黒い色をしているそうです。

黒豆は大豆と違い収穫の時期が限られているので、もともと収穫できる量が少ない上に、市場に出回る量が少ない貴重な大豆です。

お正月のおせちに入れる黒豆は定番ですが、今では年末年始だけでなく日常の食卓に上がる煮物としても販売されていますね。

黒豆は味が濃厚でコクがあり、火を入れて煎れば香ばしいお茶としても人気ですよね。黒豆は栄養も豊富なので、健康食品としても使われています。

おせちの黒豆は「祝い肴三種」の逸品

黒豆 金粉

おせちのお重は上から一の重、二の重、三の重、と重ねられ、めでたいことを重ねています。

その一番上の一の重に必ず入るのが、黒豆。

黒豆は祝い肴三種の一品とされています。祝い肴三種は、関東と関西では違った種類を指しています。

関東と関西それぞれの「祝い肴三種」

黒豆皿盛り②

  • 関東…黒豆・数の子・田作り
  • 関西…黒豆・数の子・たたきごぼう

私は関東なので、田作りは実家でもお正月には必ず食べてきましたが、たしかにたたきごぼうはお正月に食べていなかったです。

地域で入るものが異なったり、家々でも違いがあるので、これが正しいということはないので楽しいですね。

とはいえ、どこのおせちにも黒豆は入っていますよね。おせちに黒豆を必ず入れる理由ってあるのでしょうか。

黒豆の意味を調べてみました。

おせちの黒豆の意味

黒豆_盛り付けイメージ_おせち_小鉢

黒豆がおせち料理に仲間入りした理由は、大きく分けて3つあります!

それは、

1. 健康祈願

2. 厄除け

3. 長寿祈願

です。それでは、それぞれご説明していきますね!

1. 健康祈願

黒豆の「色」・「言葉の意味」・「形」それぞれに縁起の良い意味があるんです!

黒豆の「色」

黒くなるまで「まめ」によく働く。というところから、一年間健康でいられますように・働けますようにという願いを表しています。

「黒くなるまで」とは、昔の農家さんが外で一生懸命働いた証の”日焼け”のことです。

黒豆の「言葉の意味」

みなさんは「まめ」という言葉の意味をご存知ですか?

「まめ」という言葉は、「健康的に」「丈夫に」といった意味があるんです!現在でも、地域によってはそのような意味合いで使う方々もいらっしゃるのだとか。勉強になります・・・!

黒豆の「形」

黒豆の形が「丸」ということで、鏡餅と同じように「太陽」という意味合いがあります。太陽のように元気に過ごせますようにという願いが込められているという訳です!

2. 「厄除け」の意味

黒色は邪気を祓う色魔除けの色とされているため、厄除けの意味があります。道教では、邪除けとして災い、厄を除ける色と信じられてきました。

3. 長寿祈願

そして、ふっくらハリのある豆に煮上げることから、シワが寄らないよう長生きできるように、という意味も込められています。

このように、おせち料理はその一品一品に意味が込められ縁起をかついでいて、”一年の始まりを縁起のいいものを食べてその一年を健康に暮らせるように”という願いが込められていることが再確認できましたね。

なので、「無病息災」という生きている上での基本となる「健康」を願う意味でも、ほぼ必ずといっていいほど黒豆がはいっているのですね。納得です!!

おせちやの黒豆「丹波黒大豆」とは

黒豆_兵庫の丹波黒豆

ところで、黒豆って大豆の一種だとはご存知でしょうか。

私は黒豆の枝豆を初めて見たときはびっくりしました。大豆の未熟な状態のときに収穫するのが枝豆なので、黒豆も成熟する前に収穫して黒枝豆として食すこともできます。

おせちでよく耳にするのは「丹波黒」という黒豆です。

黒豆ブランドとしてはよく知られていますが、「丹波黒」って何か気になりますよね。詳しく解説いたします。

丹波黒とは

黒豆_丹波黒_パッケージイメージ

丹波黒とは、兵庫県や京都府、岡山県、滋賀県など西日本で育てられている黒豆です。

丹波黒は粒の大きさが特長です。一般的な大豆・黒豆の大きさが30g程度なのに比べ、丹波黒は80~90gという大きさ!

だいぶ大きいですね。丹波黒のサイズは農協さんや生産者さんによって大きさで選別されてS、M、L、2L、3Lと大きさに分けられます。

そして、煮ても皮が破れにくく、よく膨らみ、もちもちとした食感が特長です。

丹波黒は、晩生種といわれる種類で、在来種と比べて約2週間から1か月長く熟させてから収穫します。じっくり育てるので皮がうすくて実もやわらかい仕上がりになるというわけです。

長く育てるということは、本来であれば早く収穫することもできるけれど、その時間分だけ手間暇をかけているので、評価も高くて価値も高いということなんですね。

私の実家の両親もお気に入りの「兵庫県産の丹波黒」黒豆

兵庫県にある丹波黒の産地JAハリマさんの畑を訪問した時の写真です。一面の黒豆畑に感動!ありがとうございます!

私の実家では、近年まで毎年黒豆を煮ていました。

しかし両親が高齢になり、ここ数年は作ることもなくなってしまいました。というのも、私が美味しい黒豆を実家に送ったからです。これを知ったらもう一日かけて炊くことはなくなってしまったほど、美味しい黒豆です。

何が違うの?といったら、やはり黒豆の産地と種類なのでしょう。

その黒豆は、「兵庫県産の丹波黒」です。ほっくりしっとりしてつやつやで、まろやかな甘みを含んだ黒豆です。

とはいえ、母がつくっていた黒豆煮、一度は作ってみようと思います。

黒豆の煮方

続いて、黒豆の煮方をご紹介いたします。必要な材料と手順それぞれ解説しますので、ぜひ一度お試しくださいませ♪

黒豆煮の材料

  • 黒豆…200g
  • グラニュー糖…200g
  • 塩…少々
  • 水…かぶる程度

黒豆煮を作るのに必要な材料はいたってシンプル!

その分、黒豆の素材そのものの味わいが重要ということですね。

黒豆の煮方の手順

  1. 黒豆を洗って一晩水につけておく。
  2. 一晩おいた黒豆の水を捨て、新しい水をかぶる程度に入れて煮る
  3. 少し煮立ったら、湯を捨て、再び水を入れて煮る
  4. 半量の砂糖を入れて弱火で煮る。煮上がったらそのまま冷ます。
  5. 翌日残りの砂糖の半量を入れて煮る。煮上がったらそのまま冷ます。
  6. 翌日最後の残りの砂糖を入れて煮る

作り方自体は簡単です。

が、何度も煮込むので少し時間はかかってしまいますね。てまひまかかった分おいしい黒豆煮を味わうことができますよ(^^)/

じっくり煮込まれたホクホクの黒豆、想像するだけでも頬張りたくなってしまいますね~!

黒豆を煮るコツ

黒豆を煮る時のコツは鉄鍋を使うか、錆びた釘などの鉄を鍋に入れて一緒に煮ること!

黒々とした色のキレイな黒豆に仕上がります。

黒豆を煮るときになぜ鉄(釘や鉄鍋)を使うの?

黒豆の黒色をキレイにつややかに発色させるためです。

黒豆の皮にはアントシアニンが含まれています。アントシアニンは、金属イオンと結びつくと鮮やかになる性質があります。

よくレシピに「錆びた釘」と書かれていますが、鉄分が良く出るようなものがいいということですね。

口に入れるものに「錆びた釘」を入れて煮るのは少々抵抗がありますが、料理は見た目も重要ですのでそこは躊躇せずに入れて、煮上がったらしっかりと取り除いて食べましょう!

黒豆のアレンジレシピ~黒豆のカナッペ~

⑪黒豆アレンジレシピ「カナッペ」の作り方

今回は、いつもの黒豆とは少し違った”洋風””インスタ映え”「黒豆のカナッペ」のレシピをご紹介します!

材料を揃えるだけなので、とっても簡単にできておすすめです。ぜひ、作ってみてください♪

材料

  1. 黒豆・・・適量
  2. クリームチーズ・・・適量
  3. バゲット・ラスク・クラッカー等・・・適量

作り方

バゲット・ラスク・クラッカーに黒豆とクリームチーズをお好みの量乗せたら完成♪

黒豆の保存方法と保存期間

煮た黒豆は、冷蔵保存であれば、保存期間は3~4日程度です。

冷蔵保存の場合は、密封容器に入れて、黒豆が煮汁に浸かった状態で保存するようにしましょう。黒豆だけで保存すると、しわが寄りやすくなります。

冷凍保存の場合の保存期間は、 1ヶ月程度です。

この場合、黒豆と煮汁を分けて冷凍バックに入れ、空気を押し出して密封して保存しましょう。ただし、冷凍すると黒豆の風味と味が落ちてしまうことがあります。

黒豆をもっと知りたい方へおすすめの記事

おせちやスタッフの嶋添が、黒豆の産地を訪問した日のことを詳しくお伝えするレポート記事を書きました。こちらもぜひ読んでみてください(^^♪

煮豆工場の写真、畑の写真も撮ってきたようです。

https://www.osechiya.aussie-fan.co.jp/osechi/blog/osechi-tour/171

おせちへの強い思い

黒豆_おせちやスタッフ(中井)の黒豆畑訪問

ブログ記事の冒頭で私は「おせちのことを1年中考えている」と書きましたが、これは例え話ではなく、本当におせちのことを1年中考えているんです!

私だけでなく、オージーフーズのおせちやスタッフ全員に言えることです。

「おせち」という言葉、普通は年末年始の限定で口にする方がほとんどだと思います。なんと私たちおせちやスタッフはほぼ毎日「おせち」という言葉を発しています。すごい変人ですよね(笑)。

毎年1月~4月は、「来年を迎えるおせちに何を入れたらいいかなぁ。」と頭を悩ませています。おせちをお召し上がりいただいたお客様から頂戴する感想などを丁寧に集め、しっかりフィードバックしています。

5月~8月はそれぞれのおせち商品の製造メーカー様の工場に足を運び、おせちを安全にセットアップするために現地で、品質面での確認を行います。

9月~12月はお届け商品をテスト流通させたりする物流面での確認を行ったりしています。

まさに1年がかりで作り上げているのがおせちやの「おせち」なんです。もっと重みと敬意をはらって「おせち」と言わないといけないですね!おせちやスタッフ一同、更に気を引き締めて励みます!

まとめ

黒豆は大豆の中の1種、栄養豊富黒豆の黒い色はアントシアニン色素の色なんですね。

黒豆の意味は「健康祈願」「厄除け」「長寿祈願」とたくさんの意味が込められているんですね。おせちの代表格でもある「黒豆」を食べて、1年元気に過ごしていきたいですね。

黒豆と一言で言っても、国産はもちろんのこと、産地によっても粒の大きさ、味、食感の違いが出てきます。どの産地の黒豆が好きか、食べ比べてみるのもいいですね!年末には是非ご自宅で黒豆を炊いてみて、自分好みの味わいを探求してみてください。

今日もブログをお読みいただきましてありがとうございます。

これからも、おせちやスタッフ一同でおせちに関する情報を発信します。どうぞお楽しみに。皆様のおせち知識にお役立ていただけたら幸いです。

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中井

2005年入社。惣菜管理士1級。通販事業部の部長として、オージーフーズのおせちの企画、販売、出荷と、おせちやの運営が私の仕事です。おせち料理は年に一度のとっておきの食事です。毎年最高のおせち料理をお届けするために365日おせちと向き合っています。

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