こんにちは!オージーフーズのおせち担当の田中です。
今回はおせち料理の中のひとつ「伊達巻」にスポットを当ててご紹介します。
伊達巻の意味から、おうちで簡単に楽しめる伊達巻の作り方も詳しくご紹介しますね!スタッフ一同で実際に伊達巻も作ってみました!ヽ(*´∇`)ノその時の様子もレポートします。
また、名前の由来や歴史についても鋭く?斬り込んでいきたいと思います!
伊達巻は、おせち料理の中で甘いものが中心に入っている、口取りの一つです。甘くておいしい「伊達巻」は、人気が高くおせちに欠かせない一品ですよね♪
この伊達巻も甘くて美味しいだけではありません!
まずは、伊達巻の意味と由来についてご紹介します。
目次
伊達巻に込められた意味と由来は
おせち料理の伊達巻に込められた意味
調べたところ、二つの意味があるようです。
一つ目は、切る前の伊達巻が筒状の形をしているところから、巻き物(書物)に似ているため、知識が増える事を願う縁起物とされ、学問や、習い事だったりと、文化的な成就の意味を込められるようになったそうです。
簡単に言うと、豊富な知識を得るようになりますように、また頭が良くなりますように…。との願いが込められた縁起物です!
もう一つの意味は、伊達巻には卵を使用していることから、卵=子宝とされ、子宝に恵まれますようにとの願いも込められているとの事でした。
おせちを食べる時に、意味や由来を考えながら食べるのもいいですね!
続いて、その意味とは…?
伊達巻の名前の由来
では、どうして「伊達巻」というのでしょうか?
伊達巻の名前ですが、これにはいくつかの由来があるようです。
- 東北の武将「伊達政宗」が、魚のすり身に卵を混ぜて焼いたものをよく食べていたことから「伊達焼」と呼ばれるようになり、この伊達焼をすだれで巻いた事から「伊達巻」と呼ばれるようになった説。
- 「伊達」という言葉が華やかさや派手さを表す言葉である事から、華やかな卵焼きという事で「伊達巻」とついた説。
どれが正しいか、それともどれも正しいのかは正直分かりません。
伊達巻の歴史
それでは、「伊達巻」はいつから存在するかについて、鋭く?きりこんでいきたいと思います。
伊達巻の歴史の付いては、意味と同様諸説ありますが、今回はその中のひとつをご紹介します。
ちなみに、伊達巻のかたちってどこかで見た気がしませんか?
そう!わたしも大好きな洋菓子のロールケーキに似ていると思いませんか?
かたちだけでなく、甘いところもそうですよね。子どもたちも伊達巻なら食べられるというのも、よくわかる気がします。。
じつは、伊達巻のはじまりは、このロールケーキに関係しているという説があるんです。
さかのぼること江戸時代。当時から長崎で貿易をしていたポルトガル人が持ち込んだロールケーキをヒントに作られたのが伊達巻だというんです。地元の長崎では、蒲鉾カステラと呼ばれていたこともあったとか・・。
伊達政宗と時代としても合うので、個人的にはこの説はあってもおかしくないかなとも思ってます。。
おうちで楽しめる簡単な伊達巻の作り方
ところで、伊達巻は何で出来ているかご存知ですか?
材料は、白身魚やエビのすり身と卵ととってもシンプルです。
白身魚やエビのすり身が入っているので、伊達巻は普通の卵焼きと違ってふわふわとした食感なんですね!
作るのはちょっと手間だなーと思っている方も多いのでは?!
そういう私も伊達巻は買うものと決めつけていたため、作ったことがなかったのでこの機会に作ってみることにしました!
プロのメーカーさんが伊達巻を作る場合は素材にこだわった「魚やエビのすり身」を使います。
ご家庭で作る際には、市販のはんぺんを使うと簡単にお手軽に自家製の伊達巻を作ることができちゃいますヾ(*´Ο`*)/ はんぺんは白身魚のすり身の塊ですからね♪
では、いざスタート!
伊達巻の材料
材料は意外とシンプル、卵とはんぺん、調味料のみなんです!
ご近所のスーパーで買ってきました(*ゝωб*)b
- 卵 5個
- はんぺん 120g
- 砂糖 大さじ2
- みりん 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 醤油 小さじ1
材料と調味料を混ぜる
材料と調味料全てを、フードプロセッサーに入れて混ぜ合わせる。
とろとろになるまでしっかり混ぜてくださいね♪
フライパンで焼く
フライパンに油を敷いて、さきほど混ぜ合わせた材料を流し入れ、フタをし極弱火で約20分程焼く。
表面が乾いたら蓋、又は大皿にひっくり返して取り出す。
巻く
両端を切り落とす。
温かいうちに、焼き色がついた面を上にして巻きすの上に置き、切り落とした部分を手前に置き、芯にして巻く。
一度巻いたら、巻きすからいったん取り出し、再び巻きすにのせて、もう一度しっかり巻く。
巻きすの上から輪ゴムで両端を固定し、完全に冷めるまでおく。
感動の伊達巻カットの瞬間を動画でレポートします!
思っていたよりも、なかなか上手にできました!
肝心のお味は??
ふわふわしている!甘さが控えめで美味しい!とみんなから大評判! 完売御礼でした。
作る時のポイントは!
気をつけなくてはいけない点は、きれいに焼き色を付ける事!!
茶色についた焼き色は、巻いた時のアクセントになるからです。この焼き色がないと切った時に綺麗な「の」の字になりません。ただ、焼く時の温度に気を付けてくださいね。温度が高いと色だけついて中に火が入っていない事があるので要注意です!
作ってみての感想は、焼き時間がはっきりと分からないので焦げないようにずっとガス台から離れられなかった事、巻きすで巻くのが意外と難しかったです。
伊達巻の雑学
ここからは、伊達巻の雑学をいくつかご紹介します。
伊達巻に右巻き、左巻きって決まりはあるの?
伊達巻はすだれで巻かれていますが、右巻き?それとも左巻き?どちらでしょうか?
どちらで盛り付けたら 良いかご存知ですか?
考えずに何気なく盛り付けられている方も多いのではないでしょうか。
実は伊達巻にも向きが決まっているんです!!
答えは →→→→→→ 右巻きです!
「右巻きはエネルギーを得る(入る)」と言われていて、昔から右巻きは縁起が良いとされいるそうです。なので、伊達巻を盛り付ける時は、右巻きになるように盛り付けましょう!
因みに「左巻きは、エネルギーが抜ける」という意味があるそうです。
盛り付け方ひとつにしても意味があるんですね。
伊達巻にも関東・関西で違いがあるの?
ところで、お餅に丸もち角もちがあったり、御雑煮にも関東風(おすまし)、関西風(白味噌)と地域によって異なるように、伊達巻にも関東・関西で違いがあると思いますか?
調べたところ、関東ではおせちにほぼ「伊達巻」が入るようです。
反対に、関西では「伊達巻」を入れないという事はありませんが、甘い伊達巻は苦手な方が多くあまり好まれないようです。そのため、関西のおせちには、だし巻き卵を入れるご家庭が多いそうです。
物は違っても卵を使った卵焼きを入れるという語源、意味に関してはどちらも共通していますね。食文化の違いが「伊達巻」にもあるとは私も知りませんでした。
伊達巻一つとっても、奥深くてびっくりしました!
今年の年末、伊達巻を召し上がる際に思い出していただけると嬉しいです!
伊達巻の日があった!
ご存じでしたか? 伊達巻の日は、5月24日です!
この日は伊達政宗の命日である事から、玉子焼きなどを製造する㈱せんにちさんが定めました。伊達巻という日本の食文化を後世に伝える為に作った記念日だそうです。
伊達巻はお正月にしか食べない!とうい方がほとんどですよね。
今年は是非、5月24日に伊達巻を食べましょう o(*゚▽゚*)o
あまり気にした事が無かったのですが、この時期になると量販店にも伊達巻が並ぶのでしょうか?並ばないようでしたら、先程ご紹介したレシピで是非作って見て下さいね。
また、お正月でもないのに伊達巻を食べるのはなんかパッとしないなあと思っている方は、伊達巻をさらにアレンジしてはいかがでしょうか。
手作りに挑戦される方は玉子焼きを作って巻く際に中心にご飯を入れて巻き寿司にしたり、または伊達巻をカットして大葉や刻みねぎと一緒に春巻きの皮で巻いて春巻きもおすすめです。
卵なのでパンとの相性もばっちりです!サンドイッチ用パンに辛子マヨネーズをぬってきゅうり・スライスハム・スライスチーズと一緒に挟んでも美味しいですよ!
伊達巻=お正月という意識でなく、通年食になる日も近いかも??!!
おせちやこだわりの伊達巻「烏骨鶏伊達巻」
弊社のおせちに入っている「伊達巻」は、天来烏骨鶏の卵を使用した大変贅沢な「伊達巻」です。烏骨鶏卵は、なかなか生まれない希少な卵です。そして、すり身には「ぐち」という魚を使用しています。
烏骨鶏卵独特な甘みと味わい、しっとり感のある伊達巻に仕上がっています!
お子様からご年配の方まで大変人気の逸品です♪
あとがき
今回は伊達巻の意味や由来についてのブログでした。
伊達巻は、書物(巻物)に似ている事から、知恵がついて賢くなるようにと文化的な成就の意味が込められた縁起物です。
また、卵を使っているので、子宝に恵まれるという意味もあります。
おせちの商材一つ一つに意味が込められいるので、おせち料理を食べる時にこのブログを思い出していただけたら嬉しいです♪
おせちやの伊達巻は、毎年のお客様のお声を聴いていると、「子どもが喜んで食べた」「今まで食べた伊達巻の中で一番美味しい!」と嬉しいお声をいただくことが多い一品です。是非お試し下さい♪
伊達巻の作り方もぜひ試してみてください!
意外と簡単に出来ちゃうのでビックリですよ。おせち料理の時にしか食べない伊達巻も、日ごろのごはんのおかずになる日も近いかも!?
ではでは、お読みいただきましてありがとうございます!
今後ともおせちやブログをお楽しみに*。ヾ(。>v<。)ノ゙*。

田中

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