おせちのたまご料理といえば、何を思い浮かべますか?
伊達巻?
錦玉子?
だし巻き卵?
思い浮かべる料理は人それぞれですが、おせちにたまごは欠かせない食材であることは間違いありません。
なぜなら、鮮やかな黄色がお重の中でキレイに映え、しかも栄養満点!
加熱することで保存も効くたまごは、おせち料理に打ってつけの食材です。
甘みがあるかどうかで、好みが真っ二つに分かれがちでもありますよね♪
この記事では、そんなおせちにまつわる「たまご料理」についてご紹介していきます!
目次
おせちの2大たまご料理は伊達巻と錦玉子!
まず、おせちの2大たまご料理といえば、伊達巻と錦玉子!
通販やデパートなどで販売されているおせちには、ほぼ確実にどちらかが入っているのではないでしょうか。
私にとっては「伊達巻がなければおせちじゃない!」と断言したいほど伊達巻派ではあるのですが…
それはさておき、それぞれに込められた意味や作り方を見ていきましょう!
伊達巻(だてまき)
卵、魚のすり身、砂糖を混ぜて焼いたものを渦巻き状に巻いた料理が伊達巻。関東のおせちには、ほとんど入っています。
そんな伊達巻ですが…
巻く向きに決まりがあるって知っていました?
伊達巻という名称は、あの武将が関係している?!
手作りする方はあまり多くないかもしれませんが、はんぺんを使えば意外とカンタンでもあるのです!
そういった伊達巻のアレコレや、おせちの伊達巻に込められた意味など、詳しくはこちらの記事で紹介しています。こちらをクリック!⬇︎
錦玉子(にしきたまご)
「錦(にしき)玉子」は、「錦糸(きんし)玉子」と漢字が似ているため間違われやすいですが、これは別物。
細長い糸状の錦糸玉子に対して、錦玉子はゆでた卵の黄身と白身に分けて裏ごしして蒸した料理です。
伊達巻と違って魚のすり身を入れないこともあり、ほろほろっとした食感です。
おせち料理では、上下2層、渦巻き、市松模様などにして、華やかに仕上げることが多いです。
おせちの錦玉子に込められた意味
そもそも様々な色の糸で織られた絹織物を「錦」とよびますが、「錦鯉」「錦眼鏡(=万華鏡)」「錦を飾る」など、華やかなもの、美しいもの、高級なものの意味としても「錦」という言葉が徐々に使われるようになりました。
そんな「錦」がついた錦玉子に込められた意味は、たまごのキレイな色合いがポイント!
たまごの黄身を金、白身を銀に例え、金色と銀色の糸が織り成された「錦」を表現していると言われています。
また、たまごの2つの色が「二色=にしき」であることから、錦(にしき)と掛け合わされたとも。
どちらにしても錦という美しい織物になぞらえて表現されている錦玉子は、新年を祝い、錦に通ずる財を成せるような一年であるようにという願いが込められているのです。
錦玉子の作り方
次に上下2層、市松模様にも応用できる錦玉子の作り方のご紹介です。
材料はとてもシンプル!キレイに平らにならすことがポイントです。
【材料】
・卵…4個
(A)
|砂糖…大さじ1
|塩…少々
|片栗粉…小さじ1/2
(B)
|砂糖…大さじ1と1/2
|塩…少々
|片栗粉…小さじ1/2
【作り方】
① 卵は水から約13〜14分かためにゆで、冷水にとって殻をむく。
②黄身と白身に分け、裏ごし器やざるなどででそれぞれを裏ごす。
③白身はペーパータオルでおさえて水気をとり、(A)を加えて混ぜる。
④黄身には(B)を加えて混ぜる。
⑤流し缶(なければ加熱OKの保存容器など)に、白身を敷き詰めて平らにならし、その上に黄身を半量ほど敷き詰めてから、残りをふんわりと入れて平らにならす。
⑥蒸し器で中火で約4分蒸す。
⑦そのまま冷まし、型からはずして好みの大きさに切る。(市松模様にする場合は、白身と黄身を互い違いに並べる。)
まだまだある!おせちのたまご焼き
伊達巻、錦玉子以外にも、おせち料理にピッタリのたまご焼きはまだまだあります。
以下にご紹介していきますね!
厚焼き玉子
厚焼き玉子は甘いのに限る!甘い卵焼きは苦手!と好みが分かれるところですが、どちらにせよ、おせち料理の厚焼き卵は特別感を出したいところ。
巻きすでひょうたんの形にしたり、お正月らしい形の抜き型で抜いたり、芝エビを入れるなど変化をつけたりするのもオススメです。
ふんわりとキメの細かい仕上がりにするために、卵液をすり鉢やスティックミキサーで丁寧に合わせることがポイントです。
だし巻き玉子
卵がメインの厚焼き玉子よりも、だしがたっぷり入る分、巻くのが難しい料理。
ふんわりした口ざわりのだし巻きにするなら、こちらも卵液をザルでこすひと手間をおしまないようにしましょう!
鰻巻(うまき)
うなぎを巻いた卵焼きです。
おつまみにもピッタリなので、甘い卵焼きが苦手な方にもオススメ!
これを一品入れるだけで、豪華さが増し大人のおせちに仕上がります。
岩石玉子
ゆでた卵の黄身の中に、粗く刻んだ白身のかたまりを入れて巻きすで巻いた料理。
白身がごつごつと岩石のように見えることから「岩石玉子」と呼ばれています。
伊達巻と比べると、より簡単にできる上に、見た目も華やか!
甘さをお好みに調整して作ってみてはいかがでしょうか♪
卵黄漬け
卵黄を醤油や味噌で漬け込む一品。
あまり日持ちがしないイメージもしますが、作る過程や保存状況によっては3〜4日は日持ちします。
なにより黄身の形状が日の出を連想させることから、近年のおせち料理にも見られるようになってきました。
お酒のおつまみにも最適ですし、おせち料理に飽きる頃のご飯のお供として、年末からたくさん仕込んでおくのもオススメです!
あとがき
伊達巻が大好きな私にとっては、錦玉子や厚焼き玉子の入ったおせち料理に目をくれたことはありませんでしたが、おせちのたまご料理を知れば知るほど「伊達巻にプラスして来年は食べてみたいな」と思うようになりました!
単体でも鮮やかで明るい白と黄色で、おせち料理を華やかに演出してくれる卵は、まだまだおせち料理で大活躍していきそうな予感…♪
10年後には、伊達巻、錦玉子に並ぶおせちの定番たまご料理が登場しているかも!なんて思うと、毎年新しく販売されるおせち料理の動向を追っていくのも楽しみになりますね!
㈱オージーフーズ おせち事業部
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