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かまぼこがおせちに入る意味・由来は?ナゾ解明!

   

おせちのかまぼこの意味は、その形状が「日の出」に似ていることから、新しい門出を象徴しています。また、かまぼこの紅白の色が「めでたさ・慶び」や「神聖・清浄」を意味しています。

この記事では、「かまぼこ」がおせちに入る意味は、どうして「かまぼこ」と呼ばれるのか!?、「かまぼこ」が年末はなぜ高いか!?など、かまぼこ豆知識をご紹介しますね。

もちろん、当店のかまぼこのこだわりも!かまぼこファンの方にぜひ読んでいただきたい情報満載です♩

ナゾ解明!おせちに”かまぼこ”が入っている意味・由来は?

”かまぼこ”で最初に連想するのは、どのようなイメージでしょうか。

私個人的には、かまぼこと言えばうどんにのせられている脇役イメージが強かったです。数年前までは…。かまぼこがお正月のお重に入っている、その意味合いを考えたこともありませんでした。

今となっては私は責任あるおせちやのおせち担当者です!もう「かまぼこ」と言えば「おせち」です!!

さて、かまぼこにはどのような意味があるのでしょうか?

おせちに ”かまぼこ” が入る意味・いわれ

おせちや_かまぼこ「新川」_盛り付けイメージ2

かまぼこは、板に半月形に整えられたその形から、日の出を表し、新しい門出を象徴するいわれがあります。

紅白で彩られたかまぼこはおせちには欠かせませんが、紅はめでたさ慶びを表し、白は神聖清浄を意味しています。青や黄色、緑色などはほとんどみかけません。

それは、かまぼこが本来とても縁起のいい食べ物とされてきたからなんですね!

おせちにかまぼこが入る意味は、縁起担ぎで、一年の始まりをお祝いするのに適しているからです。

「かまぼこ」の名前の由来

おせちや_かまぼこ「新川」_イメージ

かまぼこは、「がまのほ(蒲の穂)」からきています。

かまぼこの形は文献に最初に書かれたその昔、ちくわの形をしていました。この形が、植物の蒲の穂に似ているところから、かまぼこといわれるようになったといわれています。

年末はかまぼこも高級品

年末、スーパーに行くと、「かまぼこ高いなぁ」と思ったことはありませんか?

なぜ高いのか?

お祝い事にかかせないかまぼこは、年末需要が高まるためより良い原料を使った高級品を各社がラインナップしているからなんです。

お正月準備、おせち準備で、なくてはならない物はなんとなく値段が高い気がしていましたが、お正月需要が高まるから、”高くしたらたくさん儲かる”っていうことではなかったんですね。

日常的にスーパーに置いてあるかまぼこは、買いやすい値段にするために、原料のコストを下げるようにさまざまな工夫がされています。でんぷんを多く配合することで魚のすり身の配合量を減らしてコストを下げたり、ということもよく聞く話です。

ですので、あまりに安いかまぼこは魚の味がしないものもあるのではないでしょうか?消費者がしっかり見極めないとダメですね

かまぼこの原料って?

かまぼこは、魚のすり身が主な原料です

かまぼこが特産品の都道府県は、やはり海があって海産物が豊かな地域が多いですね。

かまぼこの原料になる魚の種類はさまざまです。

よく知られているのは、エソ、グチ、タラ、ハモ、アジなどです。基本的に縁起物の神聖の”白”を表現することから白身魚が多く使われてきましたが、最近では赤身魚でも作られています。

日本各地に出向くと、その特徴あるかまぼこや、魚のすり身をつかった製品たちをつい買ってきてしまいます。

  • 宮城では笹かまぼこ
  • 小田原では板付けかまぼこ
  • 徳島では焼きちくわ
  • 愛媛ではじゃこ天
  • 山口では焼き抜きかまぼこ
  • 鹿児島ではやっぱりさつま揚げ

などなど。お酒大好きな私にとって、その土地土地での伝統製法を肴にビールを飲むのは最高の至福のひとときです!!

かまぼこってどうやってつくるの?

おせちや_かまぼこ「新川」_職人さんの手

かまぼこを一から作るとしたら…

魚のすり身に食塩や調味料を加えてよく練り上げます。そして、成形して蒸す、焼くなどの調理方法で加熱します。板付きの場合は板に半月形に成形し、藁(わら)で巻く場合は、成型後に藁で巻いて加熱をかけて仕上げます。

家で作るとしたら、大変な手間ですね……。

魚をさばき骨を処理して、フードプロセッサーで魚をすり身にして、成型して……。

かまぼこやさんってたくさんありますが、こんな手間を一手に引き受けてやっていただいて、本当にありがたいですね。

焼き抜きかまぼこ”と”蒸しかまぼこ

おせちや_かまぼこ「新川」_盛り付けイメージ1

”焼き抜きかまぼこ”とは、板に魚のすり身を成形し、板の真下から加熱して、板を通して間接的に焼き抜く製法でつくらるものです。

魚のすり身が直接火にあたらないため、かまぼこが白く美しく焼き上がります。

”蒸しかまぼこ”とは、板や藁(わら)にすり身を成形した後、加熱方法として蒸す工程で仕上げるかまぼこのことです。

熱の入り方が蒸気によるため、しっとりとした仕上がりで、焼き抜きとは違うおいしさを味わうことができます。

かまぼこの”板と麦わら”

かまぼこが巻かれている様子

かまぼこというと、”板についている”のが私のイメージでしたが、全国にはいろいろな製法のかまぼこがあって、麦わらに包まれているものもあるんですね。

これは、ただのデザインとか、成型のため、だけではないんです。

板も麦わらも重要な役割があります。

それは、かまぼこの余分な水分を吸収し、また、逆に流通期間中にかまぼこから奪われていく水分を戻してくれる、という役割です。

こういった工夫をすることで、私たちの口に入ったときにより良い状態で食べることができるのですね。古くから伝わる製法、そこには奥深い昔の方の知恵が織り込まれています。

かまぼこの栄養価

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分
kcal
蒸しかまぼこ 95 74.4 12.0 0.9 9.7 3.0
焼き抜きかまぼこ 103 72.8 16.2 1.0 7.4 2.6

※可食部100gあたりに含まれる成分 (日本食品標準成分表2015版(七訂)より)

添え物イメージだった「かまぼこ」ですが、たんぱく質がしっかり含まれています。そうですよね!原料が魚のすり身ですからね!

脂質も低く(3g以下が消費者庁の定める低い基準)、健康的な食品です。海からの贈り物ですね!

11月15日は、”かまぼこの日”!!

おせちや_かまぼこ「新川」_形状イメージ
※写真は、弊社おせちで使用している宇部蒲鉾の”新川”です。

11月15日と聞いて、連想するのは何ですか?

七五三でしょうか?今ではもう七五三も10月や11月の土日に行われる方も多くなったので、「11月15日は七五三の日!」と答える方も少ないでしょうか。

実は、11月15日は「かまぼこの日」なんです!!

なぜ、11月15日がかまぼこの日かというと、かまぼこが初めて文献に登場したのが、西暦1115年(永久3年)だったから。

それと、昔は11月15日の七五三のお祝いに、紅白かまぼこでお祝いする風習があったからだそうです。

かまぼこって冷凍できるの?

ズバリ、冷凍できます正確に言うと、物によっては冷凍できる。というのが正しいです。

以前のイメージだと、かまぼこは冷凍すると鬆(す)が入る(気泡が入る)イメージがありました。ですが、最近では冷凍おせちにも普通にかまぼこが入ってきますよね。

製造メーカーさんに聞いたら、冷凍の技術が上がっているのと同時に、かまぼこの冷凍耐性も研究されているのだということです。冷凍技術というのは、以前はふつうの冷凍庫に入れて凍らせていたのが、今は急速冷凍、という技術が発達したので、一気に冷凍できるようになりました。凍っていくときに細胞が壊されないから、解凍したときにも凍らせる前の状態と同じように保つことができるようになったわけです。本当に日々研究されているんですね。

私たちも冷凍おせちでおいしくかまぼこが食べられるように、研究していきます。

かまぼこは、うどんにのせる添え物という脇役ではなく、深い意味があって縁起の良い、栄養価もある、主役級の食べ物だということを知りました。

ぜひみなさんもそのありがたみを感じながら、かまぼこに敬意を払って召し上がってくださいね!

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中井

2005年入社。惣菜管理士1級。通販事業部の部長として、オージーフーズのおせちの企画、販売、出荷と、おせちやの運営が私の仕事です。おせち料理は年に一度のとっておきの食事です。毎年最高のおせち料理をお届けするために365日おせちと向き合っています。

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