前回の函館に続き、今回は札幌の西側に位置する「手稲」と「余市」を訪れました!
いずれも、おせちに欠かせない数の子メーカー様への訪問です。
今回は、そんな~産地探訪数の子編~をドッサリご紹介します!
目次
今回の訪問時期は11月で、関東では秋から冬に移ろいかける季節だと思いますが、北海道ではすっかり冬の様相!!厚手のコートとマフラーが必要な気温の中での訪問となりました。
これで雪でも降ったら……と雪に慣れていない私は不安な旅のスタートとなりました。
前日に北海道入り!!
メーカー様への訪問時間が早かったため、前日から飛行機で北海道に入りました。新千歳空港に着いたが夕方の6時。辺りはすっかり真っ暗です。
そこからJRの快速エアポートで移動すること約40分。札幌駅に到着しました!
この日は札幌市内のビジネスヒテルに宿泊し、明日に備えます。
羽田空港から札幌までは一歩も外に出ずに移動できるので、外気温の状態がわからずむしろ電車の中を暑いくらいに感じていたのですが、札幌駅のホームに降り立った瞬間、北国の洗礼を受けてしまいました……。
しかもよく見ると、白い粉状のものが天から降っているではありませんか……!!私にとって今年の初雪が訪れた瞬間でした。
慌ててコートをカバンから取り出し羽織りましたが、コートの下は普通のスーツに革靴。
せめて雪が積もっていないことを祈りつつ外に出てみると、降りはじめたばかりなのかまだ積もるまでには至っていませんでしたが、それでも思ったより大粒の雪。
これは明日が心配です……。
幸いホテルは札幌駅から近かったので、できるだけ地下道を使い移動し、なんとかそれほど影響を受けずにホテルに到着。
夜は北海道の食事を楽しみにしていたのですが、結局は駅の地下街にあるコンビニでおにぎりを買って済ませました。
明日は予定より早めに出かけた方が良さそうなので、早めに就寝することに。
おやすみなさい……。
一面に広がる雪景色!
朝起きて恐る恐るカーテンを開けると……
想像以上の雪景色ではありませんかぁ~~!!!
そこで朝食も軽くすませ、早めに出かけることにしました。
革靴で来たことを後悔しつつ、慣れない雪道を一歩一歩踏みしめて駅まで向かいました。
「そもそも電車は動いているのだろうか?」と不安におそわれながら札幌駅に到着。しかし、ここは東京と違い雪に強い北海道。電車も時刻通りに動いているとのことで一安心。
ここから、最初の目的地である数の子のメーカー様に向かいます。
集合場所は札幌から6駅ほど先の手稲駅。時間にして20分程度なのですが、その間にもみるみる雪の量が増えていくではありませんか……!
手稲駅まではメーカー様に車で迎えにきていただくことになっていた為、申し訳ない気持ちになってしまいました。
手稲駅に着きホームに降り立った瞬間、札幌市内で感じたものとは比べものにならない寒気が私をおそってきました……。
集合時間よりも結構早めに着いたこともあり、とうとう寒さに我慢できずズボンの下に股引を装着!こうして、ようやく落ち着きを取り戻したのでした……。
メーカー様とも無事に合流でき、車に乗せて頂きましたが、事前に暖房を効かせていただいており本当にありがたいです。
メーカー様のお話しによると、さすがにこの時期にこれほどの雪が降るのは珍しいとのこと。
東京ではめったにお目にかかれない光景に、ラッキーだかアンラッキーだか複雑な気持ちでしたが、メーカー様を含め地元の方の苦労を考えると、降らないに越したことはないのでは……と思っていしまいました。
北海道産数の子メーカー!
車で20分程でメーカー様に到着。さすが雪路の運転にも慣れていらっしゃるので安心して乗せていただきました。
こちらのメーカー様の数の子は全て北海道産です。原料となるにしんを魚体ごと仕入れて、自分たちの手で魚体を捌き数の子の取り出す作業を行っています。
カナダやアメリカ産の数の子も定評がありますが、北海道産の数の子にこだわる理由は、ほどよい固さにあるとのことです。
産地として有名な北海道ですが、実は北海道の方は数の子を食べる文化がそれほどないようで、製造された数の子のほとんどが関東地方や関西地方に出荷されるそうです。
このメーカーでは、鮭のフィレも製造しているのですが、この年は原料の鮭の価格が異常なほど高騰していた為に、これまで捨てていた部分も出汁の原料に利用するなど工夫されていました。
帰りも雪の中を手稲駅まで送って頂き、感謝感謝です!!
小樽駅で乗り換え!
次の目的地であるメーカー様は、手稲駅から更に西に電車で1時間ほど進んだ余市駅にあります。
手稲駅から余市駅までの直通電車はなく、途中で小樽駅で電車を乗り換える必要があります。
小樽駅のホームは映画のロケ地としても有名で、なんとなくレトロ感があり私も思わずパシャリと写真を1枚!
いい記念となりました~♪
手稲から小樽までの車中は混雑しており、外国の観光客も多く見られたので、さすが観光地として国内外に有名なんだと実感しました。
大変失礼ながら、さすがに小樽から先の電車は空いてるかなと思いながら電車を乗り換えると、なぜか車中は超満員!!外国の観光客も結構いらっしゃいます。というかほとんど外国の方々!
余市はあのドラマで超有名―!
私は知らなかったのですが、なんと余市は、数年前に放送した朝の連続ドラマのロケ地として超有名だったんです!ウイスキーの町と言えばおわかりですよね。
駅のそばには有名なウイスキーメーカーがあり工場見学もできるそうです。
電車が混んでた理由はこれだったんですねー。
数の子とイクラの製造がフル稼働!
余市駅に着いた頃には幸い雪も小降りとなってきていましたが、駅の外に出ると手稲よりも更に雪が深く積もっていました。
そんな中、こちらでもメーカー様に駅まで車で迎えに来ていただき、感謝の念に堪えません……!
こちらも車で20分ほど移動し、目的地のメーカー様に到着しました。
早速工場の中を見せて頂きましたが、既に数の子とイクラの製造の真っ最中でした。
原料は定評のあるアメリカ・シトカ産を使用しています。最近では大きい魚体のニシンが減ってきているようで、また国産のイクラも、いわゆる「イクラ泥棒」が多発するほど鮭が高騰していた為、原料の調達にかなり苦労なさっていました。
メーカー様への”ありがたみ”を改めて実感
いかがでしたか?
いずれのメーカー様も、大雪が降る中を私の訪問に立ち会って頂き、また原料事情が厳しい中、わが社のおせちの為にご協力頂き、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
このように苦労して提供くださった商品の良さを、皆様にひろく知って頂くのが我々の責務であるという気持ちを改めて強く感じる旅となりました!
嶋添
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