こんにちは。おせちスタッフの後藤です。
今回は、おせち料理に入っている「ちょろぎ」の意味や由来について詳しくご紹介いたします。おいしいちょろぎの選び方や、おすすめの保存方法のコツ、そしてスタッフ一同で実際にちょろぎを食べてみたお味の感想もレポートいたします。
あの赤い不思議な食材「ちょろぎ」が気になっている皆さま必見のブログ記事です!!
目次
「ちょっとまって!ちょろぎって何!?」
実は、筆者もおせちの企画に携わっているにも関わらず、ちょろぎについてよく知りませんでした…。というわけで、調べました!!ちょろぎの実物をお取り寄せしました!!実際に食べてみました!!
このブログ記事でお伝えする情報を皆さまに知っていただけたら、きっとお正月にちょろぎの話で盛り上がる事間違いなし♩です!
おせち料理によく入っているちょろぎのイメージ
ちょろぎとは、おせち料理の中でもひときわあやしい(←あやしくはありません汗)目立つ赤い食材です。よく見かけるのは、黒豆の上に1つか2つ赤いちょろぎが添えられているイメージがあります。
ツヤッと真っ赤な色をしていて、なかなか不思議なうねうねした形をしていて、「そもそもアレって食べ物なの?飾りじゃないの?」と誤解(?)されている方もいるのではないでしょうか。
誤解されたままなんてモッタイナーーイ!!
今日、このブログでちょろぎの正体や、ちょろぎに込められた大切な意味や由来を解説します。次のお正月にはぜひちょろぎも美味しくお召し上がりくださいませ。記事の最後にオススメの食べ方もご紹介しますね。
ちなみに、おせちやスタッフの間ではちょろぎについて「見たことはあるけど、うちのおせちには入っていない」という声や、「この赤いのもおせちの定番じゃないの?」という声も。
人によってちょろぎに対するイメージがそれぞれ異なり、ますます謎の存在です…!!
おせち料理でちょろぎに込められた意味や由来
おせち料理でちょろぎに込められた意味や由来は、「ちょろぎ」を漢字で書くとどうなるかを見て頂ければ一目瞭然です。
縁起をかついで「長老木」「長老喜」「長老貴」「千代呂木」などと書くんですね!(読み方はぜんぶ「ちょろぎ」ですよ)
つまり、ちょろぎとは”長寿”を願っての食材なんですね!
おせち以外のお祝い事の際にも出てくることが多いそうなので、是非見つけてみてくださいね。
ちょろぎとは
謎の正体、実は「茎」なんです。
中国が原産とされるしそ科の一種で、土の下の根の先端に出来るくびれがある塊茎を食用としています。
あのくるくるとした謎のシルエットだけ見ると不思議な感じがしますが、正体が「茎」だと分かれば心置きなく食べられますね。じゃがいもやレンコン、しょうがも茎ですもんね!
ちょろぎの特長とは
ちょろぎの特長は、食べることのできる塊茎の部分は長さだいたい2~4cmくらいで、数段のくびれがあり、長細い巻貝のようにも見えるのがポイントですね。
ちょろぎに似た茎の仲間である「じゃがいも」や「しょうが」を思い出してみてください。ちょろぎも土の中から収穫され、収穫されたばかりのちょろぎは、実は表面が真っ白なんです。
そして、だんだんと時間がたつと黄色っぽくなっていくんですって!
収穫して土を落とし、洗って生のままかじってみると、少しえぐみが感じられます。でも、辛味や苦みなどはないそうです。
ちょろぎの旬はいつ?
ちょろぎの収穫時期は年末の12月頃です。
寒くなって、土の上に出ている葉が枯れてきた時に掘り起こすのが良いそう。
だから、年末のおせちの時期にちょうどよいんですね!
ちょろぎの産地はどこ?
東北地方、京都、九州など、各地で栽培されているようです。
昔は日本の全国各地で栽培されてきたようですが、収穫が手作業ということ、繊細なちょろぎの為、収穫後の洗浄などにも手間がかかり、ちょろぎを栽培する農家さんが減ってきたそうです…。
近年になってちょろぎの希少性が注目されるようになり、産地が特産化を進めるようになってきているとの話です。
ちょろぎのおすすめの選び方と保存方法とは
実は、「おいしいちょろぎの選び方」がちゃんとあるんです!なので、保存方法と合わせてご紹介させていただきます。
生のちょろぎは白い方が新鮮
生のちょろぎはなかなか見かけることはありませんよね。選ぶ目安としては、収穫したばかりのちょろぎは真っ白で、時間がたってくると表面に色がついてきます。
もし、スーパーや直売所などでちょろぎを見つけたら、なるべく白い物を選ぶと良いですね。
また、ふっくらと丸みがあって大きめのちょろぎを選びましょう。
保存方法
できれば、一番良いのは買って来たらすぐに調理してお召し上がりいただくのがおすすめなのですが、「そんな一度に食べきれない!」という場合もありますよね。
数日間置きたい場合は、乾燥しないように新聞紙などに包み、袋などに入れ冷蔵庫に入れて保存しておくと良いでしょう。
長期間保存したい場合は、土の中に埋めておくと翌春近くまで保存することができるそうです。たくさんある場合は土に埋めて保存して、食べる分だけを掘り出すようにしましょう。
塩漬け
塩漬けにして長期保存したい場合、表面の色が白いうちに塩漬けにしましょう。
時間がたつと色が悪くなるので、新鮮なうちに漬け込むとキレイに仕上がります。買ってきたものも塩漬けすることで保存することができますよ。
長期間保存する場合は、梅干しを作るのと同じくらいの塩分濃度(だいたい15~20%の塩)で漬け込み)して、食べる前には水にさらして塩抜きしてから調理してください。
ちょろぎを実際にお取り寄せして食べてみました!
実は私、このブログを書くまでちょろぎを食べたことがありませんでした…。
ここまで調べたらど~しても食べてみたい!!
でも、ちょろぎは貴重な食材で、普段なかなか見かけませんよね。しかも、ちょろぎの旬は12月。このブログを書いている今は8月。今の時期にちょろぎが手に入るのか…ほとほと困っていた時、会社の事務所に頼りになるとある人が現れましたっ!!
その方は、そう、我らが株式会社オージーフーズの大野進会長!!!
なにを隠そう、この大野会長がおせちや”おせちの原点”と行っても過言ではありません。このおせちに関わる事ができるのも、大野会長あってこそ!感謝感謝です。
さすが大野会長!!貴重なちょろぎをその場で調達
後藤:「会長、今の時期、ちょろぎがどこかにあるかお心当たりはありませんか?」
大野:「ちょろぎ!?懐かしいこと言うじゃないか。どうしたんだ?」
後藤:「実はちょろぎの取材をしておりまして、なかなか手に入らなくて、大野会長のツテで何とかならないかと…」
大野:「よし!わかった!俺に任せとけ!」
大野すぐに電話・・・。
大野:「ちょろぎ、すぐ用意できるぞ!俺の昔からの信頼関係があるからこそできたことだ!温故知新的な発想で、このちょろぎも・・・(つづく・・・。)」
いつもの武勇伝が始まったところで、本題に。
という訳で、なんと、大野会長のご協力もあり、すぐにちょろぎと出会うことができました。
大野会長いつもありがとうございます!!
実際に届いたちょろぎがこちらです!
8月の今の時期はちょろぎが収穫されておらず、残念ながら生のちょろぎは出回っていませんでした。
今回はお漬物「ちょろぎの梅酢漬け」という形でお取り寄せさせていただきました。あけてみると、鮮やかな紅色で、1個1個がとてもきれい。
しかも、みんな同じ形だと思ってたら、大きさも長さもねじねじの個数も同じものが一つとしてないのに驚き!自然のものってことですよね。改めてこの形が自然のものっていうのも不思議ですよね。
ちょろぎを食べてみたおせちやスタッフ一同の感想
おせちやスタッフ一同で食べてみたお味の感想…。
「どこかで食べたことのある懐かしい味」
「らっきょの食感ににてる」
「意外と固い!カリカリ梅みたいな味でおいしい♩」
と、思っていたよりも反応が良かったです!(なんだかうれしい!)
おせちだと、少ししか盛り付けてないけど、これだったらもっとたくさんあっても、むしろ、箸休めにもちょうどいいお味だと個人的に思いました。
ちょろぎのおすすめの食べ方
ちょろぎの食べ方の多くは、シソ漬け、梅酢漬け、みそ漬、醤油漬、粕漬などのお漬物にされていることが多いです。
ちょろぎ自体にはあんまり味が無く、塩漬けすることでパリッとした食感に仕上がるそうです。生のまま火を通してあげると、ユリ根やニンニクのようなホクっとした食感なんですって。
他にもいろんなアレンジがあるそうです!
ごはんのおともに
ちょろぎの漬物とやっぱり一番相性がいいのは、炊き立ての白いごはん!!
白いごはんの上に、ちょっとちょろぎを乗せるだけで絵になりますね~。
お碗ものに
軽く下茹でしてアクを抜いてから、茶碗蒸しやお吸い物に入れて仕上げます。
和食で使うダシとの相性も抜群です!
サラダや和え物、マリネにも
軽く塩茹でしたちょろぎをサラダに散らしたり、和洋中の和え物にしてもおいしいです。
ニンニクを効かせたオリーブオイルなどでマリネにしたりとアレンジも!
下茹でした物にバターをからめ、お肉料理の付け合せなどにも重宝しますよ。
炒めものや揚げ物にも
ちょろぎは小さく、比較的火が通りやすいので、炒める場合には短時間で
さっと火を通すようにしましょう。
また天ぷらをはじめ、素揚げなどの揚げ物にも使えますよ。
あとがき
今回はおせち料理の中でも気になる存在「ちょろぎ」について詳しく解説いたしました。
当店おせちやのおせち料理には残念ながらちょろぎは含まれておりませんが、年末になればいろんなところで見かけると思います。
縁起の良い食材でもありますし、もし店頭で見かけたらぜひご購入いただいて、おせちやのおせちの黒豆の上に飾ってみてください!黒豆の色も映えますよ~。
個包装でお届けし、お客様のご自宅で盛り付けから楽しんでいただく当店のおせちだからこそ出来る「ちょい足し」ですね♩
ちょろぎは貴重な食材です。せっかくの機会を逃さないように、販売されているのを見かけたらチャンス☆と思って食べてみてくださいね。
なんとなく「昭和」の臭い?!がしていたちょろぎですが、このブログで知った情報を知らない人にもぜひ伝えていただき「令和」の時代にも、この貴重な食材がいろいろとひろまっていけばいいなと私も思います。。
ではでは、今回もおせちやブログを最後までお読みいただき、ありがとうございました!
これからもおせち料理にまつわる話題でブログを更新いたします。
どうぞお楽しみに!

おせちの達人「おせちや」

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