今回は、「おせち定番の中身」についてご紹介します!
おせち定番の中身やお重の説明、また、お重の詰め方まで徹底的にレクチャーいたしますね。
来年のおせち料理の準備にお役立ちできたら嬉しいです。
目次
おせち料理の構成
新しい年を祝い、お正月に食べる「おせち料理」。
新年に各家庭で歳神(としがみ)さまへお供えをしてから食べる料理として誕生しました。
お重に美しく華やかに詰められたおせち料理には、「めでたさ」を重ねるという意味もあります。その重箱の構成をご紹介します。
- 一の重「祝い肴」「口取り」
- 二の重「焼き肴」
- 三の重「酢の物」
- 与の重「煮しめ」
おせち料理定番の中身は「11」の奇数
おせち料理の中身は、基本的に「奇数」で作られています。
それは、日本では昔から“奇数の方が縁起が良い”とされてきたことに由来しているんです。品数は、各家庭にもよりますが、だいたい10~30種類程度となっています。
奇数が縁起が良いとされる理由は、長い歴史の中で諸説あるようです。
例えば「偶数は2で割れてしまう=別れてしまう」から奇数の方が縁起が良い説。
また「陰陽道」の考え方で「奇数は『陽の数字』で、偶数が『陰の数字』である」という説。
等々、様々な説が元になっています。
地域によっても入っている内容は異なりますが、今回はその中でも特に「おせちの定番とされている11品目」に注目してご紹介します!
普段なかなかおせち料理に入っている食材のいわれなど、考えたり学んだりする機会も少ないと思うので、この機会にぜひ覚えてみてくださいね♩
ちなみに、弊社「金のおせち」は、こだわり詰まった18種類をお届けしています!
全国各地の美味しい食材を厳選してお取り寄せしている自慢のおせち。よろしければ、ぜひ下記の弊社HPをご覧ください。
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また、おせち料理の全般的な意味や由来のお話にご興味がある方はこちらのブログ記事がおすすめです!
実は、私も今年入社したての新人なため、おせちのプロを目指して日々勉強の毎日です!!このブログを書くたびにおせちの由来や豆知識などを学ぶことができるので、ありがたいです!
おせち料理の定番の中身11品目を詳しく解説します!
今回は、おせちの定番の中身といわれる11品目の食材について、それぞれ詳しく解説しますね。その食材に込められた意味や由来、オススメの盛り付け方のワンポイントアドバイスをご紹介します。
また、それぞれの食材ごとにもっと詳しい情報を追ったブログ記事もございますので、よろしければそちらも合わせてチェックしてみてくださいね♩
1. 蒲鉾
蒲鉾は、板に半月型に整えられていることから、その形が“日の出”を表すとされ、「新しい門出」を象徴するといわれています。
また、おせちには紅白の蒲鉾が入れられていることが多いですが、その色の意味は、「赤=魔除け」「白=清浄」だそうです!どちらの色もおめでたい!
上記の様々な要因によって、蒲鉾が縁起の良い食べ物と重宝され、おせちに入れられるようになったという訳なのです。
ちなみに、盛り付ける時は紅白交互に並べて詰めるとお互いの色が引き立ちあうのでオススメですよ。
もっと蒲鉾について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ♩
2. 伊達巻
伊達巻って“巻き物(書物)”に形が似ていると思いませんか?
そのことが由来して、「知識が増える」ことを願う縁起物とされているんです。そのため、学問の成就の意味が込められているそうですよ!
実は伊達巻には他にも意味が込められています。伊達巻について知りたい方は下記の記事をご覧くださいませ。スタッフが伊達巻作りに挑戦してみたお話しも必見ですよ♩
盛り付けのコツは、伊達巻の中心の巻き目が「の」の字になるように並べるのがオススメです。
3. 黒豆
おせち料理の中で、黒豆には3つの願いが込められています。
- “まめ”によく働く=「一年間健康でいられますように」
- 黒は「魔除け色」とされている=厄除けの意味
- 黒豆のふっくらとハリのあるその容貌=「シワが寄らず、長生きできますように」
確かに、ふっくらとした艶とハリのある黒豆のような肌、特に女性にとってはいくつになっても憧れですよね~♩
盛り付ける時は、お重箱の中でこぼれないように小鉢などに詰めると良いですよ。
黒豆についてより詳しい情報はこちらの記事をどうぞ!
4. 酢れんこん
れんこんは、輪切りにすると複数の穴が開いていて、その先をのぞくことができますよね。このことから、「見通しがきく」、「将来を明るく見通せる」とされています。
また、れんこんは種が多いことから「子孫繁栄」の意味を持っているのだとか。
ちなみに、蓮の花が「最も極楽浄土にふさわしい花」と言われていることは知っていましたか?そのため、そういった意味でも縁起の良さが感じられますよね。
酢れんこんを盛り付けるなら、この意味が伝わるように「穴」が見えるように並べてみてはいかがでしょうか♩
酢れんこんのもっと深~いお話しはこちらの記事をご覧くださいませ。
5. 栗きんとん
栗きんとんには、縁起の良さを表す2つの意味があります。
- 「勝負運」を願った意味が込められている。
- 「商売繁盛や金運をもたらす縁起物」とされている。
両方の意味も新年にもってこいですね!
盛り付ける時は、栗きんとんの餡が他の食材にくっつかないように小鉢などに詰めてからお重箱に並べるのがオススメです。
おせち料理の中でも、お子様人気の高い一品です。もっと詳しいこちらの記事をお読みいただいて、ぜひ来年のお正月には栗きんとんのお話しをしてあげてくださいませ♩
5. 田作り
田作り、みなさんは好きでしょうか?決して目立つ存在ではないけれど、実は関東では「祝い肴」の一つに入っているんですよ!
そんな田作りが、おせちに入っている縁起の良い意味は3つあります。
- 豊作
- 健康
- 子孫繁栄
ちなみに、田作りを盛り付ける時は、頭の方向が揃うように並べるとキレイです。
それぞれの意味の由来について詳しくはこちらの記事をご参照ください。
スタッフが作ってみた、おしゃれな「田作りアレンジレシピ」も必見です!
6. たたきごぼう
たたきごぼうには縁起の良い意味がたくさんあることをご存知でしたか?
大きく分けて4つの意味があるため、簡単にご紹介させていただきます。
- 「豊作」の願いが込められている。
- 「家や家業が地に根付き安定する」願いが込められている。
- 「新年の健康・延命長寿」の願いが込められている。
- 「新年の開運」への願いが込められている。
まさか、たたきごぼうの中にこんなにも意味が隠されているだなんて全く知りませんでした!
こういった昔からのいわれなどを学ぶ機会がないので、このブログ記事を書くたびにとても勉強になります…!
たたきごぼうについて、より詳しいお話しはこちらの記事にてご紹介しております。
7. 紅白なます
紅白なますは、紅白の色から「水引」を表すとされ、縁起物として重宝されています。
また、根菜のように“根を張るように”という願いが込められているのだとか。
8. 昆布巻き
昆布巻きは、昔「ひろめ」と呼ばれていて、その幅の広い形状から「広布」と表されていました。それが「こんぶ」という音読みがされたことが始まりだったとされています。
また、「よろこぶ」に通ずるとされており、縁起が良いものとして重宝されています。ちなみに、結婚式の“お披露目(おひろめ)”はこの“ひろめ“からきているのだとか……。
私の初耳学です!!昆布は、とてもおめでたい食べ物なんですね♩
ちなみに、当店のおせちの昆布巻きは、中心ににしんが詰められた「にしんの昆布巻」です。
真ん中のにしんが見えるように、縦に立てて並べるのがオススメです!
9. 数の子
数の子は、「子孫繁栄」を祈る意味が込められているそうです。
また、その“黄金色”も縁起物とされている理由の一つみたいですよ!
確かに、黄金色の食材はなかなか見ないので、それだけで縁起のよさと高級感を感じます。
当店のおせちの数の子は形を維持して「一本羽」を×3本ご用意しております。
盛り付ける時は豪快に、そのままの形を活かしてお重箱から少しはみ出るくらいに盛り付けてみてはいかがでしょうか♩
10. 海老
海老は、調理をするとクネっと「つ」の字のように曲がってきますよね。それに由来して、「腰が曲がるまで長生きしますように」という願いが込められているのだそう。
盛り付ける時も、その意味を込めて「つ」の字に並べましょう。
また、脱皮を繰り返して大人になる海老の特性に由来し、「出世」を願う意味もあるみたいですよ!
11. 煮物(筑前煮・お煮しめ)
上記で紹介したれんこん、ごぼう、などの縁起物に加え、里芋、こんにゃく、椎茸など、子孫繁栄や、末永い幸福を願う意味を持つ食材がたくさん入っているとても縁起の良い料理なんですよ♩
当店のおせち料理の定番の煮物は「京都山城産の竹の子の筑前煮」です!
詳しい意味や由来のお話し、またスタッフが産地を訪問した際のレポート記事もございます。
おせちの中身を構成するのはこの4つ!
おせち料理の中身は、基本的に下記の4つの構成が必要不可欠とされています。
- 祝い肴
- 焼き物
- 酢の物
- 煮物
地域によって中身の食材が異なる場合がありますので、注意してくださいね!
それぞれを解説していきます。
祝い肴
祝い肴は、お正月を祝うために欠かせない3種類の料理で、「三つ肴」「三種肴」とも呼ばれます。
不老長寿、子孫繁栄、家内安全などの意味が込められており、祝い肴は三段重でも五段重でも、一番上の一の重に入れます。
地域や風習によってその中身は異なり、一般的な違いは以下の通りです。
「関東」の祝い肴
- 黒豆
- 数の子
- 田作り(ごまめ)
「関西」の祝い肴
- 黒豆
- 数の子
- たたきごぼう
焼き物
「焼き物」は、炭火などで焼いた料理で、鯛、ブリ、海老、貝類などの縁起が良い海の幸を入れます。
鯛の姿焼き、鯛の西京焼き、ブリの照り焼き、ブリの塩焼き、車海老の西京焼き、帆立貝の黄金焼きなど、さまざまな料理があります。
三段重の場合はニの重、五段重の場合は三の重に詰めるのが一般的です。
酢の物
「酢の物」は、日持ちするのでおせち料理には欠かせない料理です。肉や魚料理が多いおせち料理の中で、「野菜が摂れる」という意味でも重宝されます。
おせちの「酢の物」という「紅白なます」や「酢れんこん」などが一般的ですが、大根、にんじんに加え、きゅうり、しいたけ、油揚げなどを加えた「五色なます」、干し柿や生の柿を入れた「柿なます」、鮭の頭部の軟骨を酢締めにした「氷頭(ひず)なます」、皮つきの白いクジラの脂身を加えた「くじらなます」などもあり、酢の物には地域の特色があらわれています。
三段重でも五段重でも、二の重に詰めるが一般的です。
煮物
様々な食材を一緒に煮る「煮物」は、「家族が仲良く、一緒に結ばれ、末長く繁栄するように」という意味が込められています。
「筑前煮」「煮しめ」とも呼ばれ、その違いは調理法にあります。具材を煮る前に油で炒めるのが筑前煮、具材ををじっくりと時間をかけて煮汁を染み込ませていくのが煮しめです。
それぞれの食材にも一つ一つ意味が込められており、三段重の場合は三の重、五段重の場合は与の重に詰めます。
おせち料理の定番!重箱の基本の詰め方
おせちの重箱について
お重は「めでたさを重ねる」という意味で料理を華やか見えるように彩も考えて重箱に詰めていきます。おせちは重箱に段によって意味が込められています。
おせちに使う重箱にはそれぞれの中身や意味ありますので、それを紹介します。
おせち料理は、本来“五段重”が一般的でした。しかし、近年では一段重なども誕生し、様々な形のおせち料理へと変化してきています。
ちなみに、なぜ、お箱に詰められているのかというと、その見た目の華やかさと高級感はもちろん、「幸せ・めでたさが積み重なりますように」という思いが込められているからだそうですよ。
五段重の詰め方
詰める内容にも決まりがあるので、ご紹介させていただきます!まず初めに、従来から定番とされている「五の重」の詰め方についてご紹介します!
~一の重~
「一の重」には、“祝い肴”を詰めます。
- 数の子
- 黒豆
- 田作り
- たたきごぼう
など
~二の重~
「二の重」には、“酢の物・口取り”を詰めます。
- 伊達巻卵
- 蒲鉾
- 栗きんとん
- 布巻き
- 酢れんこん
- 紅白なます
など
~三の重~
「三の重」には、“焼き物”を詰めます。
- 海老
- 鯛やブリなどの焼き魚
など
~与の重~
「与の重」には、“煮物”を詰めます。
- 筑前煮
- お煮しめ
など
~五の重~
五の重は何が入るのかというと……なんと「空」なんです!「なぜ“空”なの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?
もちろん、ちゃんとした意味があるんです!
その意味はというと、五の重は古くから“年神様から授かる「福」を詰める場所”とされているため、何も詰めないでおくか、または家族の好物などを詰めるのが良いといわれています。
ちなみに、四段重の場合は、「五段重」の「五の重」をなくした詰め方で作るのが良いそうです!
三段重の詰め方
ちなみに、近年は二~三段重のものが増えてきています。なので、「三段重」の詰め方もご紹介させていただきます♩
~一の重~
三段重の場合、「一の重」には“祝い肴”と“口取り”を詰めます。
- 数の子
- 黒豆
- 田作り
- たたきごぼう
- 伊達巻卵
- 蒲鉾
- 栗きんとん
- 昆布巻き
など
~二の重~
三段重の場合、「二の重」には“酢の物”と“焼き物”を詰めます。
- 酢れんこん
- 紅白なます
- 海老
- 鯛やブリなどの焼き魚
など
~三の重~
三段重の場合、「三の重」には“煮物”を詰めます。
- 筑前煮
- お煮しめ
など
詳しく解説しているこちらのブログも是非ご確認下さい!
おせちの定番の豆知識はこれで完璧♩
いかがでしたか?
今回は、おせち料理の定番の中身とされる11品目の食材を中心に、それぞれに込められた思い、そしてお重箱のお話しなどをご紹介いたしました。
ご家庭でのおせち作りやおせち選びの参考にしてみてくださいね♩
これからも、おせちという食文化についてもっともっと詳しくご紹介いたします。
今後とも株式会社オージーフーズが運営するおせちの達人「おせちや」をどうぞよろしくお願いいたします。
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