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「紅白なます」がおせち料理に入る意味とは?由来や歴史・作り方をご紹介

   

おせちの定番として知られる「紅白なます」。箸休めにもぴったりで、縁起の良い料理として知られていますよね。

大根と人参にお酢を加えた甘酸っぱい料理で、地域によっては魚を加えるところもあります。

そんな紅白なますには、どんな意味があるのかを知っていますか?名前の由来や歴史的な始まりを解説しながら、誰でも簡単に作れる紅白なますの作り方をご紹介しましょう!

「紅白なます」の意味とは?

紅白なますとは、赤い人参と白い大根の2色を使って作られる料理。この紅白は、水引を表しており、「一家の平和を願う」という意味が込められているんです。

紅白なますは、おせちの三段重の中でも二段目「弐の重」に入っている料理。この段は「家族や親戚が良い一年を迎えられますように」という意味が込められているので、紅白なますは「弐の重」の中でも欠かせない料理と言えますよね。

普段の料理としては、サイドメニューになりがちですが、おせちの中ではメインにしたい料理なのです!

「水引」にはどんな意味が込められているの?

そもそも縁起ものとして知られる「水引」の意味がイマイチわからないという方もいるのではないでしょうか。水引とは、祝儀袋・不祝儀袋の表に結ばれている紐のこと。正月飾りなどにもたびたび使われていますよね!

水引には、「人と人を結びつける」や「魔除け」などさまざまな意味があります。色や結び方によっても意味が多少異なりますが、紅白の水引はお祝いごとの際に使われる縁起の良いものです。

「なます」の歴史的なはじまりは中国から来た!

「紅白なます」のなますは、漢字で「膾」と書くことができます。このなますは、もともと中国から来た料理と言われており、「日本書紀」や「万葉集」などにも記載があるようです。

中国から来た当初は、今とは少し異なり、生の肉や魚に調味料を合わせて食べられていました。今のようにお酢も使われておらず、生肉の食べ方の一つとして伝えられたそうです。

平安時代に入ると、肉や魚に野菜が加えられ少しずつ日本風にアレンジされていき、最終的に今のスタイルになったと言われています。

なますに酸味が加えられたのは、室町時代の頃。当時は、お酢がなかったようで日本酒にかつおぶしや梅干しを加えて煮詰めた調味料が使われていました。また江戸時代あたりまでは、肉や魚を使っていたため、主食として扱われていたそうですよ。

「なます」の由来って?

なますの由来は、「なま(生)」と「す(酢)」と考えられがちですが、実は少し異なります。上記でも解説した通り、なますはもともと中国から来た料理。

生肉を使用されていたため、「なま(生)」と「しし(肉)」から「なましし」と言われており、そこから「なます(膾)」と転じたそうです。

膾の漢字の中にも身体を表す「月」が使われているため、肉と結びつけることができるのです!なますの由来には、中国から伝えられた料理という、歴史的な流れが関係していることがわかりますね。

「紅白なます」は「精進なます」のこと?

紅白なますは、野菜だけで作られていることから、「精進なます」とも言われています。精進なますの「精進」は、精進料理という肉や魚を使わない修行僧向けの料理法が由来しています。そのため、おせちの一品として加わるなますは、精進なますと言うこともできるのです!

なますには豊富な種類がある

なますは、「紅白なます(精進なます)」と言われるようにさまざまな種類があります。中でも有名な五色なますは、大根・人参に椎茸や油揚げを加えてお酢で和えたもの。

お正月用の紅白なますを普段の食事のサイドメニューとしてアレンジしています。他にも紅白なますに使用する三杯酢ではなく、酢と醤油だけで作られている二杯酢を使用したなますなどもあります。

また平安・室町時代に広まった肉や魚を入れた主食用のなますを作るなど、地域や家庭によってもさまざまな種類のなますがあるのです!

「ぬた(饅)」もなますの一種って本当?

「ぬた(饅)」とは、イカやタコ・魚といった魚介類に酢味噌で和えた料理のこと。ネギを使うこともあり、なますの一種として扱われています。

ぬたは、もともと「饅膾(ぬたなます)」を省略したものであり、味噌のドロッとした見た目から「ぬた(饅)」と呼ばれるようになったのが語源となっているそうです。

紅白なますの基本的な作り方をチェック

ここからは、紅白なますの作り方についてお話しましょう。購入したおせちになますが入っていなかった時にも追加で加えられるので、覚えておくととても便利ですよ。

紅白なますの材料

  • 大根
  • 人参
  • 穀物酢
  • 砂糖
  • 柚子(あればなおよし)
  • ゴマ(あればなおよし)

紅白なますの材料は、至ってシンプルです。紅白を表す大根と人参、味付けとなる穀物酢と砂糖があれば簡単に作ることができます。おせちだけにしか使わないような特別な調味料がいらないので、おせちが減ってきた時の足しにも良いですよね。

また、風味を良くするために柚子を入れるのもおすすめ!くり抜いた柚子の皮を紅白なますの容器に使うと、おせちをおしゃれにアレンジすることもできますよ。最後の仕上げとしてゴマを振りかけるのもおすすめです。

紅白なますの作り方

  1. 大根と人参は、それぞれ皮をむいてだいたい5cmくらいの長さに千切りします。柚子を入れる場合には、柚子も千切りしておきます。
  2. ボウルに入れてた大根と人参に塩をふって軽く揉み込み、約10分程度起きます。
  3. 大根と人参がしんなりとしてきたら、水気をギュッと絞り、キッチンペーパーの上に置いて余分な水分を吸わせます。
  4. 別のボウルに砂糖と穀物酢を合わせ、水分をしっかりと切った大根と人参、香り付けとなる柚子を加えます。混ぜ合わせた紅白なますをお皿に盛り付け、最後にゴマを散らしたら完成です。

お正月で余った紅白なますは「ビビンバ」にアレンジ!

おせちで余ってしまった紅白なますは、アレンジ一つでお正月の三ヶ日後に頂くこともできます。そのおすすめのアレンジ方法が「ビビンバ」!

ビビンバは、お肉やナムル、キムチなどを乗せた韓国料理の一つです。なますを入れると味に締まりが出てとても美味しく頂くことができるのでとてもおすすめの食べ方でもありますよ!

また、お正月後って料理をしたり考えたりするのも少し億劫に感じる方もいらっしゃいまよね。そんな時には、敢えて多めに作ってお正月明けの献立に入れちゃうのもおすすめ!ビビンバは、野菜もたっぷり取れるのでとてもおすすめなメニューですよ。

肉や魚を加えてメインメニューにチェンジ!

余った紅白なますをアレンジするなら、なます料理を主食にした肉や魚を加えてみるのも良いでしょう!おせちで頂く紅白なますは、箸休めとして頂くことも多いので、主食として頂くとまた違ったなますが楽しめます。

紅白なますは、お酢を使っているので冷蔵庫に入れておけば一週間程度保存することができます。上手に活用して、お正月後の献立に取り入れてみて下さいね。

あとがき

おせちの一品である紅白なますも、由来や歴史と掘り下げていくと今まで認識していた「なます」と異なる方も多いのではないでしょうか。またおせちを作る方の中には、つい省いていたという方も少なくないでしょう。

今回は、紅白なますの意味をお伝えしながら、水引の意味やなますの種類などについてもご紹介しました。お正月で頂くおせちで見つけた時には、「家族の一年の幸せ」を願って、是非食べてみて下さいね。

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