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口取り菓子とは?【北海道のお正月に欠かせない和菓子】

   

花の形の口取り菓子

口取り菓子とは、どんなお菓子かご存知ですか?

「口取り」と聞くと「酒の肴じゃないの?」と思う方も多いかもしれませんが、口取り菓子とは、大みそかやお正月にいただく和菓子を指すことが多いです。北海道を中心に定着している文化の1つでもあります。

日本で縁起の良いとされてきたものを模した形と、鮮やかな色で作られ、北海道以外の地域でも「お正月の準備に和菓子を用意する」というご家庭が徐々に増えてきています。

今回の記事では「口取り菓子」について、口取り肴との違いや、定番の形などを、おせち販売歴20年以上の「とっておきや」が詳しく解説します!ぜひ最後までご覧ください♪

口取り菓子とは?

6種類の口取り菓子

「口取り菓子」は、もともと本膳料理に添えられる菓子のことを意味していました。「本膳料理」とは、日本料理の原型で、室町時代に武家がお客様のおもてなしをするために作られ、一つ一つを膳にのせる形式の料理です。

現在では、「お茶のおともに出すお盆に乗った和菓子」や「お正月に食べる練り切りの和菓子」を指す言葉として使われることが多いです。

特に北海道・青森の一部地域では、大みそか〜お正月に口取り菓子を食べる習慣が定番になっています。年末になると、鯛や海老などの縁起物の形をした口取り菓子が専用の折箱に入れられ、各所で販売されるようになります。

口取り菓子と口取り肴との違い

口取り三種

「口取り」と聞くと、おせち料理の紅白かまぼこ・伊達巻・昆布巻きなどをイメージする方が多いかもしれません。

こちらは「口取り肴」と言い、おせち料理の酒の肴になる料理を盛り合わせたものを指します。「口取り肴」は3・5・7・9品の盛り合わせが多いですが、これは「奇数が縁起を担ぐ」ということに由来しています。

「口取り肴」は、おせち料理のようなおもてなし料理の中でも最初に食べる料理です。そのため、重箱の一番上の「一の重」に入れられます

本膳料理が食べられていた当時は、「勝栗・熨斗鮑(のしあわび)・昆布」が三方にのせられて供されていたようです。

口取り菓子の意味・由来

2つの口取り菓子

「口取り菓子」の意味・由来については、実はあまりはっきりしたことは分かっていません。しかし、江戸時代の文献には「口取り菓子」という言葉の記述があるようです

前述の通り、もともと「口取り菓子」は本膳料理に添えられるものでした。本膳料理が食べられていた室町時代は、これを食べること自体に儀式的な要素が強く、食べる手順などのルールが細かく決められていました。

本膳料理は戦後に徐々に廃れましたが、「口取り」という言葉は残っており、現在の「口取り菓子」につながっているのではないかと考えられています。

口取り菓子はいつ食べる?

皿にのった口取り菓子

「口取り菓子」を食べる習慣が根付いている北海道では、年末に口取り菓子を用意し、大みそかに神棚に飾ったあとに、これを食べることが多いです。

実は、北海道では「おせちも大みそかに食べる」という習慣の地域があるのです!

これは「日没が一日の始まりである」という旧暦の習慣に由来しています。「一年の始まり=大みそかの夜」という考えから、大みそかにおせち料理をいただく習慣が続いています。

日本の多くの地域では、年が明けたお正月におせち料理を食べるのが一般的ですが、北海道では、大みそかにおせち料理を食べて、お正月はおせちの残り物やお雑煮を食べたりするのです。

「口取り菓子」は色も形も華やかで、日本ならではの文化です。そのため、北海道以外でも徐々に広まっているようで、来客の多い新年にお茶請けとしてお客様と一緒にいただく形で食べることが増えています。

口取り菓子の定番の形

 6種類の口取り菓子

「口取り菓子」は、白あんに砂糖などのつなぎの食材を加えて練った練り切りが多いですが、縁起の良いものを模した形のものがよく見られます。以下に定番の形をご紹介します。

鯛・海老

まず定番の形として上げられるのが「」と「海老」です。

鯛が縁起物である理由は、「めでたい」という言葉に由来します。また、体の鮮やかな赤色が「邪気をはらう魔除けの力がある」と昔から言われており、これは海老も同様です。

さらに鯛の寿命は一般的には20年~40年で、魚の中ではとても長いです。

一家の邪気をはらい、長寿を願う意味から、口取り菓子に「鯛」と「海老」の形が取り入れられています。

口取り菓子の発祥である北海道では、大きいサイズの鯛の口取り菓子も見られるそうです!

松竹梅

定番の形の2つ目は「松竹梅」です。

「松」は寒い季節でも枯れない「長寿」の象徴、「竹」は地に根を張ってまっすぐに伸び新しい芽を出す「子孫繁栄」の象徴、「梅」は春の訪れを告げる「喜び」の象徴として、縁起をかついでいます。

江戸時代の頃、この3つが揃って縁起の良いめでたい物として、世間に広まりました。

鶴・亀

定番の形の3つ目は「」と「」です。

「鶴は千年、亀は万年」ということわざの通り、どちらも長寿の象徴として昔から尊ばれてきました

鶴のつがいは仲が良く、一生涯連れ添います。鶴は夫婦仲の象徴として「夫婦鶴(めおとづる)」とも言われ、結婚式の祝儀袋などでも用いられています。

また亀のかたい甲羅は不動の象徴、甲羅の六角形は吉兆を表す形とも言われています。

十二支

定番の形の4つ目は「十二支」です。

その年の干支を模した口取り菓子は、毎年数多く販売されます。

自分の干支をお守りなどで身につけると「厄除け」になるとされていますが、その他にも家に飾ることで「家内安全」をもたらす縁起物であるとされています。

十二支がそろった口取り菓子が販売されていることもありますよ♪

さくらんぼ

定番の形の5つ目は「さくらんぼ」です。

さくらんぼの実が一対になっていることから、夫婦が仲良く過ごせるようにという願いが込められています。

口取り菓子はどこで買える?

専用箱に入った口取り菓子

「口取り菓子」は、北海道ではスーパー・コンビニ・和菓子屋などあらゆるところで販売されます。クリスマスが終わる頃になると、店頭にさまざまな種類の口取り菓子が並びます。

また通販でも、専用の重箱に入れられた口取り菓子が数多く販売されています。

北海道以外でも、お正月間近になると縁起の良い形の和菓子が和菓子屋に並ぶことが増えています。来客の多い新年に「口取り菓子」をいただく習慣が少しずつ広まっているのかもしれません。

年が明けると、ほとんど見かけなくなります。種類の豊富な年末に用意するようにしましょう!

【まとめ】縁起の良い口取り菓子でお正月に彩りを!

北海道にお住まいの方にとっては「年末に買うことこそ、お正月の醍醐味!」という方も多い「口取り菓子」

「口取り」と聞くと、おせち料理の酒の肴の料理を思い出す方も多いかもしれません。発祥は本膳料理の名残であると考えられていますが、「口取り菓子」は北海道・青森の一部地域で今も大事に受け継がれています。

形や色の可愛い上品な口取り菓子が、全国各地に定着する日も近いかもしれませんね♪

おせちを販売して20年以上の「とっておきや」では、全国の生産者様の食材を何種類も食べ比べ、選りすぐりの逸品を集めたおせちを今年もご用意しております。
口取り菓子と一緒に、美味しいおせち料理で新年を迎えませんか?

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㈱オージーフーズ おせち事業部

好きなおせち料理は伊達巻です!日本のしきたりを、4歳息子と勉強しながら日々過ごしています♪

とっておきや

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